仮定法は、中学英語の最後に登場する、いちばん抽象的な文法です。「現実とちがうことを、過去形で言う」という発想の転換は、英語が得意な生徒でも一度はつまずきます。そして中3の学年末は、多くの生徒にとって人生最後の「英語の定期テスト」です。この最後のテストを、苦手な生徒が白紙で終えるのか、「仮定法で自分の気持ちが書けた」で終えるのかは、その生徒が高校で英語とどう付き合うかに小さくない影響を残します。この基礎版は、標準版と同じ「カナダの高校に進んだ先輩Oliviaとのやり取り」ストーリー・同じ大問・同じ場面のまま、支援だけを足した版です。ビデオメッセージを聞き、受験相談のチャットを完成させ、友だちの高校見学えらびを手伝い、卒業前の感謝のメッセージを書く。全部に語群と選択肢と書き出しヒントが添えてあります。
この教材で解決できる悩み
- 仮定法・間接疑問で語順と動詞の形が混乱し、苦手な生徒が最後のテストで白紙を出す
- 入試直前期で、テスト前に個別の支援時間がとれない
- 卒業前の最後のテストを「できなかった」の記憶で終わらせたくない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年・学年末(仮定法・間接疑問+3年間の総まとめ。全教科書対応) |
| 形式 | 生徒用4ページ+教師用2ページ(設計表・台本2本・解答・評価規準/評価基準・カスタマイズガイド) |
| 配点 | 100点満点・全小問に配点明記(知識・技能の小問2点/思考・判断・表現3点/ライティング10点) |
| 難易度 | 基礎版(同一場面・同一設計の標準版・発展版は別ページ) |
| 編集 | Word版で固有名詞・範囲・本文・配点を自校に合わせて差し替え可 |
変えているもの・変えていないもの
基礎版で変えているのは支援の量だけです。チャットの空所補充には語群(chose / were / should / have / has / could / who / how / do、同じ語を2回使うこともある10か所ぶん)をつけ、資料読解の提案は選択式にし、英作文には書き出しヒント(My best memory is ___. / I wish I could ___.)を入れています。一方で、場面・ストーリー・大問構成・配点・測る力は標準版と同一です。語群があっても、If I( )you に were を選ぶには「現実とちがう想像は過去形」という仮定法の中心に触れる必要があり、Please tell me how you( )に chose を選ぶには間接疑問の語順の中で動詞を見つける必要があります。I wish I could ___ という書き出しは、答えを与えているのではなく、いちばん間違えやすい「couldまで」を足場として固定し、そのあとの「何を願うか」——本来伝えたいこと——に生徒の力を集中させる支援です。
最後のテストだから、全員に「書けた」を
基礎版の目標は、全員が最後の大問まで手をつけて返ってくることです。ライティングは条件2つ(いちばん心に残っていること+「もし〜だったらなあ」という気持ち)で、思い出と仮定法を1つずつ。相手は3年間の学校を知っているOliviaなので、書く内容に困りません。卒業前の実感がそのまま英文になります。返却のとき、「仮定法で気持ちが書けているね」と声をかけられる答案が、全員分そろう——最後の定期テストの基礎版は、それを目標にしてよいと考えています。
標準版・発展版との接続
テスト全体の設計思想(仮定法を「願いの文法」として卒業の場面で測ること)は標準版のページで、難易度3段階の作り分けと入試直前期の使い方は発展版のページで説明しています。作問の土台となる妥当性・信頼性の考え方は中1・1学期標準版のページにあります。当サイトのテスト作りの相談(テスト平均点が低かったときの返却・リスニングが苦手な生徒)とあわせてご覧ください。