動名詞のつまずきは、形(ing)が進行形と同じなのに働きがまるで違うことです。「動詞の名詞化」を文法用語で説明する代わりに、この授業案では「ingは動詞を缶詰にするフタ。缶詰になった動詞は名詞の棚に置ける」というメタファーで通します。素材は生徒がいちばん語りたい「趣味」。導入の1コマで、enjoy 〜ing から主語になる動名詞(Playing games is fun.)まで届きます。
この教材で解決できる悩み
- 進行形のingと動名詞のingが生徒の中で混線する
- 「動詞の名詞化」という説明で目が泳ぐ
- want to(不定詞)を学んだ直後で、to と ing の使い分けに突入してしまう
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(BLUE SKY 2 Unit 5) |
| 文法項目 | 動名詞(enjoy / like / be good at 〜ing・主語の動名詞) |
| 形式 | 授業案A4・3ページ+趣味紹介カード |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 教師の趣味がわかる写真か実物(あれば効果大) |
授業の流れ(50分)
導入: 先生の趣味プレゼン(12分)
実物や写真を見せながら、動名詞入りの文で趣味を語ります。
- I enjoy taking photos of ramen.(撮った写真を見せる)
- I like watching soccer at night.
- Cooking is fun for me. But washing dishes is not fun.
最後の対比(楽しい/楽しくない)で笑いを取りつつ、Cooking が文の先頭=主語に立っていることをさりげなく聞かせておきます。
メタファー投入: 動詞の缶詰工場(10分)
板書で cook(動詞)に ing のフタをかぶせて canned(缶詰化)する絵を描きます。「缶詰になった動詞は『〜すること』という名詞。名詞だから、好きなものの位置にも、文の主語にも置ける」。進行形との違いを聞かれたら「あっちは be動詞とセットの実況、こっちは缶詰。フタは同じでも中身の使い方が違う」で十分です。
展開: 趣味紹介カード(20分)
カードに「enjoy/like/be good at + 缶詰動詞」で自分の趣味を3文書き、グループで紹介し合います。動詞バンク(play / watch / read / draw / listen to / collect...)つき。聞き手は Me too! / Sounds fun! で反応し、グループで「意外だで賞」を1人選びます。
まとめ: 缶詰を主語に(8分)
自分のカードから1文選び、「Playing games is fun.」の型に変換して板書に集めます。缶詰1個は単数=isで受ける、を最後の豆知識として置いて終了。
定着への接続
翌時の帯活動は「缶詰しりとり」(前の人の趣味文の動詞を使って I enjoy 〜ing too. / I don't like 〜ing.)が手軽です。書く定着は、スリップ文集の型(1文回収→文集化)を「My hobby is 〜ing.」お題で回すと、接続詞whenの回と同じ運用で回せます。