英語教材ラボ

教科書本文の活用術⑥:新出語彙・重要表現の導入と定着(本文に入る前のひと手間)

「単語は写したのに読めない・使えない」を防ぐ語彙指導の設計。意味だけでなく音・使い方・想起をセットにし、導入→即・想起→本文で再会→アウトプットで使う、の流れで新出語を定着させます。

対応: BLUE SKY 全単元対応中1)/文法: 語彙/公開 2026-07-05・更新 2026-07-05

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新出語を「ノートに意味を写して終わり」にすると、生徒は本文で同じ語に出会っても読めず、まして使えません。語彙が定着しないのは覚える気がないからではなく、出会い方が「意味の書き写し」だけだからです。この記事は、音・使い方・想起をセットにした語彙の導入と、本文・アウトプットで再会させて定着させる流れを解説します(本文・語彙リストは非掲載。指導の骨組みを提供します)。

この方法で解決できる悩み

  • 単語の意味は写させたのに、本文で読めない・テストで書けない
  • 語彙指導が「日本語訳を確認して終わり」になっている
  • 覚えさせたい語が多すぎて、どう扱えばいいか回らない

語彙は「4点セット」で導入する

意味だけを渡すと記憶に残りません。新出語は、次の4点をセットで一度に扱います。

要素やること
教師が発音→全体・列・個で3回リピート(つづりより先に音)
意味訳語は最小限。絵・実物・英語の言いかえで直感的に
使い方その語を含む短い1文(コロケーション)で見せる
想起隠して「これ何だっけ?」を即その場で1回

「音→意味→使い方→想起」を1語につき30秒。訳を写す時間より、この30秒の方が残ります。

定着は「間隔をあけた再会」で決まる

1回で覚える語はありません。定着は、同じ語に何度も文脈の中で再会することで進みます。導入して終わりにせず、意図的に再会を仕込みます。

  • 導入直後: フラッシュカードで即・想起(意味→英語、英語→意味の両方向)
  • 本文で: 「さっき導入した語がここに出てくる」と気づかせる(読解の中での再会)
  • 次時のはじめ: 帯で前回の語を30秒リトライ(間隔をあけた復習)
  • アウトプットで: その語を使わないと言えない活動・お題を出す

「使わせて」初めて自分の語になる

理解語彙(見て分かる)と使用語彙(自分で使える)は別物です。テストや発表でその語を使う必然のある場面を作らないと、使用語彙になりません。導入した語を使うお題(例:新出の形容詞で自己紹介、新出動詞で昨日の出来事)を、単元内に必ず1回置きます。

本文の授業シリーズ

語彙の導入は、本文の授業の入り口に置きます。新出語彙の導入(本記事)→オーラル・イントロダクション→内容理解の発問→音読→リテリング→自己表現ライティング、という流れの最初のピースです。ここで音と使い方をセットにしておくと、続くオーラル・イントロダクションで教師の英語が生徒に届きやすくなり、本文読解もスムーズになります。語彙指導は、本文の授業全体の土台です。

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