現在完了は、中3でつまずきの出やすい単元です。have と has の使い分け、不規則動詞の過去分詞、for と since の区別と、覚えることが重なります。ここで基礎版として「簡単な識別問題だけ」を渡すと、その生徒は現在完了を使って伝える経験からも切り離されてしまいます。この基礎版は、標準版と同じグリーン先生との再会ストーリー・同じ大問・同じ場面のまま、支援だけを足した版です。先生の近況を聞き取り、再会チャットの現在完了を選び、文化体験のチラシから先生に合う体験を選ぶ。やることは標準版とまったく同じで、そこに語群と選択肢と書き出しヒントが添えてあります。
この教材で解決できる悩み
- have/has・過去分詞・for/sinceが重なり、苦手な生徒が白紙を出してしまう
- 支援したいが、別のテストを一から作る時間がない
- ヒントを入れると「何を測っているか」がぶれてしまう気がする
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年・1学期(現在完了 完了・経験・継続/現在完了進行形の範囲。全教科書対応) |
| 形式 | 生徒用4ページ+教師用2ページ(設計表・台本2本・解答・評価規準/評価基準・カスタマイズガイド) |
| 配点 | 100点満点・全小問に配点明記(知識・技能の小問2点/思考・判断・表現3点/ライティング10点) |
| 難易度 | 基礎版(同一場面・同一設計の標準版・発展版は別ページ) |
| 編集 | Word版で固有名詞・範囲・本文・配点を自校に合わせて差し替え可 |
変えているもの・変えていないもの
基礎版で変えているのは支援の量だけです。チャットとメモの空所補充には語群(has / have / Have / haven't / grown / finished など、同じ語を2回使うこともある10か所ぶん)をつけ、資料読解の提案は選択式にし、本文読解の主張も選択式、英作文には書き出しヒントと条件の絞り込みを入れています。一方で、場面・ストーリー・大問構成・配点・測る力は標準版と同一です。語群があっても、Have you ever eaten ...? に Have を選ぶには、これが経験をたずねる現在完了だと会話から読み取る必要があります。選択式でも、先生の「まだやったことがない」希望に合う体験を選ぶ思考は残っています。支援は答えを教えるものではなく、思い出す手がかりと、解答の入口を用意するものです。
ゼロ回答を出さない設計
基礎版の目標は、全員が最後の大問まで手をつけて返ってくることです。リスニングの⑤は「書き出し I have ______.」があるので、聞き取れた生徒は必ず1文書けます。ライティングは条件2つ(この2年で続けたこと+経験したこと)と書き出しヒントで、現在完了の文を組み立てられます。have + 過去分詞という形を「思い出せる形」で置くことで、苦手な生徒がスタートラインに立てます。最後の見直しチェック(大文字・ピリオド・have/has+過去分詞・for/since)も印刷済みです。
標準版・発展版との接続
テスト全体の設計思想(現在完了の運用、全大問への目的・場面・状況の設定、妥当性・信頼性)は標準版のページで、難易度3段階の作り分けは発展版のページで説明しています。作問の土台となる妥当性・信頼性の考え方は中1標準版のページにもあります。当サイトのテスト作りの相談(テスト平均点が低かったときの返却・学力差の大きい教室)とあわせてご覧ください。