不定詞のテストは、「to+動詞の原形」の形式チェックと3用法の分類問題になりがちです。でも実際の英語で不定詞が働く場面は「分類」ではありません。したいことを語るとき、来る目的を伝えるとき、見せたいものを挙げるとき——不定詞は「まだ起きていないことへの気持ち」を運ぶ文法です。このサンプルは、ホームステイでやって来るJackとの受け入れ準備を舞台に、「したいことリスト」の往復で不定詞と動名詞を測る中間テストの設計見本です。
この教材で解決できる悩み
- 不定詞の問題が「3用法の分類」で終わり、使う力を測れていない
- 不定詞と動名詞の混同(want to going型)を、意味のある文脈で診断したい
- 中間(不定詞)と期末(比較)の範囲切り分けを、物語としても筋を通したい
物語は「受け入れの決定」——期末で日本の日々が始まる相手
このテストの相手は、2学期期末版と同じオーストラリアの大学生Jackです。中間は「受け入れが決まった10月」。自己紹介ビデオを見て、チャットで「したいことリスト」を聞き、町の体験教室と見比べて歓迎プランを立て、最初の返信メールを書く——全問が「Jackを迎える英語」です。
そして期末で、Jackが実際にやって来ます。そこで初めて比較——「日本のおすすめをあれこれ比べて提案する」文法——が登場する構図です。中間=これからの希望(不定詞)、期末=目の前の選択肢を比べる(比較)。文法の階段が物語の展開と重なるので、生徒は「次のテストでJackが来る」を楽しみにしながら比較を迎えます。
大問4は「希望と都合のすり合わせ」を測る
このテストの読解統合(大問4)は、少しリアルな仕掛けにしました。Jackのしたいことリスト1位は剣道。でも町の剣道教室は土曜の午前で、Jackが空いているのは土曜の午後です。資料を正しく読むと「1位の剣道」ではなく「2位の料理教室」が正解になる——希望の順番と、時間の条件がぶつかる場面です。そのうえで「水曜夕方の剣道クラスなら行ける」という敗者復活の情報も資料に埋めてあります。ホームステイの受け入れは、まさにこういう調整の連続。資料を根拠に人の予定を考える力は、観点でいえば思考・判断・表現のど真ん中です。
大問構成
| 大問 | 場面 | 測る力 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 1 リスニング | Jackの自己紹介ビデオ+歓迎会準備の対話 | 夢・趣味・希望の聞き取り・聞いて自分のことを書く | 20 |
| 2 文法・語い | Jackが参加した学級チャット(to/taking/cooking ほか) | 文脈の中の不定詞・動名詞+1学期の維持 | 20 |
| 3 場面のやり取り | ビデオ通話と来日後の場面(希望をたずねる・出迎え・すすめる) | 場面に応じた表現の選択 | 10 |
| 4 資料読解 | したいことリスト+体験教室のお知らせ | 希望と空き時間を結びつけたプランの判断 | 20 |
| 5 教科書本文 | 貼り付け枠+発問5層 | 概要把握と本文をふまえた表現 | 20 |
| 6 ライティング | 最初の返信メール「あなたを待つわたしたち」 | いっしょにしたいことを読み手に伝わるように書く | 10 |
観点比率は標準53:47。中2の2学期は、1学期の54:46からさらに思考・判断・表現へ比重を移します(学年進行の設計は使い方ガイド参照)。
大問6は「不定詞を使え」と言わずに不定詞を引き出す
ライティングの条件は「Jackといっしょにしたいことを1つ」「Jackの趣味にふれる一言を1つ」。言語材料は指定しません。「いっしょにしたいこと」という内容条件が、I want to make sushi with you. のような不定詞を自然に引き出します。分類ができるかではなく、歓迎の気持ちを伝える場面でtoが出てくるか——それが技能の評価です。
シリーズの中での位置
年間は中間→期末(来日したJack・比較の初登場)→学年末(NZ研修準備・2年間の総まとめ)と続きます。難易度は基礎版・発展版と同一場面・同一設計。学期制ごとの使い分けは使い方ガイドへ。