三単現のテストは、「主語がheなら動詞に-s」という規則の確認問題になりがちです。でも実際の英語で三単現が働く場面は「規則の確認」ではありません。自分ではないだれかのこと——友だちの特技、兄の日課、家族の週末——を相手に紹介するとき、初めて-sは必要になります。このサンプルは、ロンドンの姉妹校Emmaとの交流開始を舞台に、「だいじな人を紹介し合う」文脈で三単現と代名詞を測る中間テストの設計見本です。
この教材で解決できる悩み
- 三単現の問題が「主語を見て-sを付ける」機械作業の確認で終わってしまう
- 1学期の内容(be動詞・一般動詞)がどれだけ残っているか、2学期の入口で診断したい
- 中間(三単現)と期末(進行形・過去形)の範囲切り分けを、物語としても筋を通したい
物語は「交流の始まり」——期末で文化祭を中継する相手
このテストの相手は、2学期期末版と同じロンドンのEmmaです。中間は「姉妹校交流が始まった9月」。自己紹介ビデオを見て、チャットで学校の毎日を伝え合い、10月の交流会を準備して、最初の自己紹介メールを書く——全問が「Emmaにわたしの毎日を伝える英語」です。
そして期末で、文化祭をオンライン中継します。そこで初めて現在進行形——「今みんながしていること」の文法——と過去形が登場する構図です。中間=毎日の紹介(現在形の世界)、期末=その瞬間と思い出(進行形・過去形)。文法の階段が物語の展開と重なるので、生徒は「文化祭をEmmaに見せる」を楽しみにしながら、進行形を「中継のことば」として迎えます。
三単現は「1学期期末で初登場→2学期中間で定着確認」
このシリーズの中1は、1学期期末版で三単現が初登場します。初登場のテストでは「出会えたか」しか測れません。本当に使えるかが見えるのは、時間をおいた2回目です。この中間版の大問2は、Emmaとのチャットの10か所に、三単現の-s(likes・plays・lives・has)、Do/Doesの使い分け、代名詞の目的格(him・her)、そして1学期のbe動詞を混ぜて配置しています。まちがえた箇所がそのまま「1学期のどこから学び直すか」の診断になる設計です。
大問構成
| 大問 | 場面 | 測る力 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 1 リスニング | Emmaの自己紹介ビデオ+交流会準備の対話 | 習慣・日常の聞き取り・聞いて自分のことを書く | 20 |
| 2 文法・語い | Emmaが参加した学級チャット(likes/Does/him ほか) | 文脈の中の三単現・代名詞+1学期の維持 | 20 |
| 3 場面のやり取り | オンライン顔合わせ会(あいさつ・紹介・聞き返し・誘い) | 場面に応じた表現の選択 | 10 |
| 4 資料読解 | 姉妹校の紹介シート+交流会のお知らせ | Emmaの希望と資料を結びつけたプログラム選び | 20 |
| 5 教科書本文 | 貼り付け枠+発問5層 | 概要把握と本文をふまえた表現 | 20 |
| 6 ライティング | 最初の自己紹介メール「わたしと、わたしのだいじな人」 | 身近な人の紹介を読み手に伝わるように書く | 10 |
観点比率は標準56:44。中1は基礎期のため知識・技能をやや厚くする学年進行の設計は、シリーズ共通です(使い方ガイド参照)。
大問6は「三単現を使え」と言わずに三単現を引き出す
ライティングの条件は「自分のことを1つ」「家族か友だちを1人紹介(その人がすることを1つ)」。言語材料は指定しません。「人を1人紹介する」という内容条件が、My friend Ken plays soccer every day. のような三単現を自然に引き出します。規則を暗唱できるかではなく、指定がない状況で-sが出てくるか——それが技能の評価です。
シリーズの中での位置
年間は中間→期末(文化祭のオンライン中継・進行形と過去形の初登場)→学年末(留学生Alexの歓迎・1年間の総まとめ)と続きます。難易度は基礎版・発展版と同一場面・同一設計。学期制ごとの使い分けは使い方ガイドへ。