中3の2学期は、教室の空気が入試一色になっていく季節です。模試の判定や過去問の点数が話題になるほど、英語が苦手な生徒は「今さらやっても」と下を向きやすくなります。この基礎版のねらいは、その空気の中でもう一度顔を上げてもらうことです。It is 〜 to や how to を白紙から組み立てるのはまだ無理でも、Ninaとのチャットの流れと語群を頼りに選ぶことはできる。そして受け身や現在完了の維持問題が解ければ、「1学期の勉強はちゃんと残っている」という証拠になります。
この教材で解決できる悩み
- 不定詞の発展形で、英語が苦手な生徒が完全に置いていかれてしまう
- 支援は必要だが、標準版と別内容のテストでは成績処理に困る
- 受験期に自信を失いかけた生徒に、「できていること」を見せる材料がほしい
基礎版の支援設計
標準版と同じ場面・同じ測る力のまま、支援の量だけを変えています。
| 大問 | 基礎版の支援 |
|---|---|
| 1 リスニング | 英作文に書き出しヒント(You should ______.) |
| 2 チャット | 語群つき(to・how・what など。同じ語を何度使ってもOK)——「組み立て」でなく「文脈で選ぶ」 |
| 4 資料読解 | 理由・代わりのプランも選択式(記述は標準版から) |
| 6 ライティング | 書き出しヒント3本(Hi, Nina! I'm ______, your buddy. / It is fun to ______. / Please bring ______.) |
配点の枠組み(知技51点・思判表49点)は標準版・発展版と共通なので、版をまたいでも同じものさしで採点できます。
維持問題は「残っている力」の証明書
大問2には、この単元の不定詞だけでなく、1学期中間の受け身(is held・built)と期末の現在完了(sung)が混ざっています。入試学年の2学期にとって、これは診断であると同時に応援です。新出でつまずいても維持問題が取れていれば、「積み上げは消えていない」と本人に見せられます。逆に維持問題から崩れている生徒は、不定詞より先に戻る場所がはっきりします。返却の3分で、入試までの学び直し地図が1人ずつ描ける設計です。
「案内する側」という役割が、書く理由になる
このテストのライティングは「バディとして留学生を安心させるメール」です。中3の秋、自分のことを書く英作文には飽きている生徒も、「不安がっている相手を助ける」立場に置かれると筆が動きます。It is fun to eat lunch together. Please bring your gym shoes.——案内の文法は、やさしさの文法でもあります。うまく書けた一言は、ぜひ教室で(匿名で)紹介してあげてください。