英語教材ラボ
ALT・同僚公開 2026-07-05・更新 2026-07-05

同じ学年の複数クラスで、進度やテストをそろえるのに苦労します

学年を複数人で分担していると進度やテストがずれて不公平が出る——足並みをそろえる仕組みの作り方。進度計画を共有して定例で確認する、テストは共同作成する、教材を共有資産にする。幹をそろえ枝葉は自由に。

同じ学年を複数の教員で分担していますが、進度がずれたり、テストの難易度が担当者で違ったりして、クラス間に不公平が生まれます。かといって全部を合わせると窮屈です。進度やテストを、無理なくそろえるにはどうすればいいでしょうか。(中2担当)

「同じにする」より「そろえる仕組み」。共有の型と定例の確認で回す

足並みがそろわないのは、各自が自分のペースで進み、事後にずれに気づくからです。すべてを同一にしようとすると窮屈で長続きせず、放っておくと不公平が広がります。現実的なのは、幹になる部分(進度の節目・テスト・評価の観点)はそろえ、枝葉(教え方・活動)は各自の自由にすること。そのために、共有の型を持ち、短い定例で現在地を確認する仕組みを作ります。合わせるのは中身より、節目と基準です。

対策1: 進度計画を共有し、定期的にすり合わせる

計画を一度そろえ、ずれを早めに見つけます。

  • 単元ごとの到達目安を、学年で1枚の計画に落とす
  • 週に一度、数分でいいので現在地を確認し合う
  • ずれたら責めず、次の単元で調整する前提にする

早く気づけば、ずれは小さいうちに直せます。

対策2: テストは、共同で作る

テストの不公平は、別々に作ることから生まれます。

  • 定期テストは担当を割り振って共同作成する
  • 出題範囲・観点・配点の方針を、先にそろえる
  • 一人が作って他が確認する体制で、質と公平をそろえる

対策3: 教材を、共有資産にする

プリントを各自で作ると、労力も質もばらつきます。

  • 作ったプリントを持ち寄り、フォルダに共有する
  • 良い教材は学年で使い回す(ゼロから作らない)
  • 「自分の教材」でなく「学年の教材」という意識にする

幹をそろえ、枝葉は各自に任せる

足並みのずれを、個々の意識の問題にせず、仕組みで防げると考えると楽になります。進度計画を共有して定例で確認し、テストを共同で作り、教材を共有資産にする。この3つで、クラス間の不公平が減り、しかも一人あたりの負担も軽くなります。すべてを同じにしようと気負わず、そろえるべき幹だけをそろえる——その線引きが、無理なく続く協働を作ります。

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